アルツハイマー型認知症の診断
現在、認知症の中でもっとも多いアルツハイマー型認知症。
医学の発展で、人間の平均寿命が延びた結果、増えた病気と言っても
過言ではありません。
日常生活で、あれ?もしや・・・と思っても本当にそうかは判断が
つきにくいものです。かといって、アルツハイマー型認知症は本人に
自覚がないことがほとんどですので、無理やり病院に連れて行って
診察させても、家族関係にヒビが入り兼ねません。
まず、おかしいなと気づいた時点で次の質問を会話の中に折り込んで
みてください。
・本人の年齢
・本人の生年月日
・今日が何年何月何日何曜日か
・今居る場所
・簡単な計算
・5分ぐらい前にしていた会話の内容を確認する
・立体的な図形を描かせてみる
この時点で、回答がでない、または間違った回答を正しいと言い
張ったりすると、アルツハイマー型認知症の可能性は高いです。
ただ、回答があっていても油断はできません。
当然素人診断ですので、やっぱりおかしいと思ったら、健康診断を
受けに行こうとでも言って専門医で診断を受けることをおすすめします。
専門医では、上記のような簡単な質問の回答と受け答え方、CTやMRI、
脳血流などの画像を総合して診断します。
現在のところ、完治に至る特効薬や治療法は発見されていませんが、
アルツハイマー型認知症の進行や症状を緩和する治療を早期に行うことで、
重症化しにくくできるようになってきています。
症状を発症したご本人とご家族の今後のためにも、早期に専門医で
診断を受けてください。