アルツハイマー型認知症の症状

アルツハイマー型認知症の症状

症状が初めて報告されてから100年以上経ちますが、未だ原因も特効薬も
治療法も確立されていないアルツハイマー型認知症。

この事は、アルツハイマー型認知症の症状が発症したら、症状の進行を
遅らせることはできても完治はしないという事を表します。

アルツハイマー型認知症の症状を見逃さずに早期発見をすることが
現段階では最善といえます。早期発見であるばあるほど、進行を
遅らせる効果が期待できます。

アルツハイマー型認知症は、βアミロイドというたんぱく質が脳内に蓄積し、
健康な細胞を破壊して、脳を萎縮させ、脳の働きを低下させていくことが
原因とされています。

まず脳の側頭葉で短期記憶を司る海馬の脳神経細胞が減少することから
始まると言われています。

前兆として、軽い物忘れ、うつ症状、睡眠障害、幻視などが現れることが
あるようです。そして初期段階では短期記憶、つまり最近起きたことを
覚えていられない症状が見られます。

空間的見当識障害、いつもと同じ道・知っている道なのに迷う、
徘徊を繰り返す、数分前のことも覚えていられないような極度の健忘症状が
出始めたら、アルツハイマー型認知症を疑ってください。

アルツハイマー型認知症が進行してくると、高度の知的障害・巣症状
(家族や周りの人が誰かわからない、違う名前を呼んだりする、言葉が出てこない、
通常では考えられない行動を行う、距離感がなくなったり感覚的判断ができなくなる)
のほか、歩行や日常生活が困難になったり、痙攣・失禁を起こしたり、
拒食・過食などさまざまな症状が現れてきます。

アルツハイマー型認知症は本人に自覚症状がない場合がほとんどなので、
このような状態になる前に、周りの人が気づいて病院に連れて行くことが
大切です。