アルツハイマー型認知症患者への対応

アルツハイマー型認知症患者への対応

今までしていた事ががわからなくなり、

「あれ、なんだっけ・・・?」

知っている人を指差して、

「あの人・・・誰?知らない人だよ?」

そんな症状がではじめ、次第に一人で日常生活を送ることが
出来なくなっていくアルツハイマー型認知症。

周りの方の早期発見・早期対応が症状緩和・進行を抑制する
鍵となります。

アルツハイマー型認知症は、本人の自覚がないことがほとんどです。
おかしいと思い、指摘しても「そんなことはない。自分は正常だ。」
と返ってくる事もしばしばあります。

気づいた回りの方の対応次第で、今後のアルツハイマー型認知症の
進行を防げるかどうかが変わってきます。

まず、明らかにおかしい行動が目立って来た時点で病院へ連れて
行くことが重要です。

早期発見・早期対応が重度のアルツハイマー型認知症への進行を
食い止めれるのです。

医師と今後の治療法・対応など良く相談してください。

そして、症状が悪化してきてしまっても、あわてずに対応して下さい。

幻視や妄想がはじまったりすると、人を取り違えたり、周りに居る
人間が財布を盗んだと言い張ったり、居るはずがない、あるはずがないもの
などの話をし始めたりします。

このような症状の対応の原則は、否定しないこと。頭ごなしに否定せず
話をあわせたり、関心を違うものにそらせたりして対応しましょう。

通常、子供に注意する時などは「名前は○○!」「そんなことはしていない!」
と訂正するのが正しい対応ですが、アルツハイマー型認知症の方に一般常識は
通用しません。

こういった不安感や不信感を理解して受け止めてあげることも大切なのです。